先週末、毎年恒例の建築士事務所協会の研修旅行に参加しました。
今年の目的はズバリ「せんだいメディアテーク」(以後smt)
smtは、言わずと知れた伊東豊雄の代表作です。松本市民芸術館の4年前に完成しています。
写真で見たsmtは、一言で「浮いている」だった。構造と意匠が融合した衝撃の建物だった記憶があります。
竣工から10年。実際にその空気を味わうことができました。
松本市民芸術館をはじめ、
TOD’S表参道ビル、
ミキモト銀座ビルと、実際に伊東建築には触れていたのですがやはりsmtは格が違った。

このチューブの柱が、スラブを支えています。

チューブの中は、明かりがさしこんだり、エレベーターだったり階段だったり・・・

柱が、柱の存在ではなく機能面・意匠として違和感なく空間に存在しています。結果、フロアーに開放感が生まれ、居心地の良い空間が生まれています。

ダブルスキンの構造により、真冬でも館内は暖かく、開放された窓面でもコールドドラフトはなく快適に過ごせます。(この時期にワザワザ東北へ行くのもすごいが・・・)

smtの前でバスを待つ今回御一緒したメンバー。結構東北は寒かった。。。それ故なのか、平日にもかかわらず大勢の利用者がいる事にびっくり。
5階ギャラリーでは、東北大学生による卒業設計が展示されていました。私もかれこれ12年ほど前(もうそんなに経つのか!)サッカースタジアムを中心とした地域コミュニティーというテーマで卒業設計に取り組んでいました。懐かしく思い、じっくりと見させていただきました。それと同時にこんな展示の場があることを羨ましく思います。
余談ですが・・・12年前、私がテーマとして取り組んだ「サッカーを通じた地域コミュニティー」。
実は、私が卒業した3年後に、松本に2万人収容総合球技場「アルウィン」が完成します。そして、そこをホームとして松本山雅FCがJリーグ準加盟申請を承認され本年度はJリーグを目指しています。松本山雅のサポーターは地域リーグ1だといわれています。まさにサッカーを通じたコミュニティーです。自分が卒業設計での想いが、実は実現化していることに驚いています。
当時のことを思い浮かべ、見ていると、中年と老人の2人組が現れ、受付の学生を捕まえ「こんな字が小さくては読めないではないか!まったく」と怒り散らしていました・・・学生は「スミマセン」と謝るのみ・・・
助言や意見はいいのですが、言い方ってものがあるのでは・・・?
今回の旅行では、他にもたくさん見てきました。そして、ある事件も起きました。それについてはまたの機会に・・・。