昨日、今日と日本を代表する建築家のお話を聞く機会がありました。
一人は、伊礼智さん。住宅を主に設計し「小さい家で大きく暮らす」を実践している建築家です。
山形村にモデルハウスが出来たということで見学してきました。

伊礼さんの住宅は、いつも雑誌などで見ていました。その住宅は「9坪ハウス」など小さい家です。小さいのに狭く感じない空間。それは、実際にその空間に身を置いて初めてわかるものです。このモデルハウスも、建坪7.5坪の延べ床15坪というとても小さい家です。スケール感バッチリのプラン、絶妙な開口部、心地の良い空間を体感できました。昨日は、伊礼さん本人がいろいろと説明していただき、貴重な時間を過ごせました。
もう一人は、藤森照信さん。現在、茅野市民館で藤森照信展が行われています。
今日は、藤森さんのギャラリートークがあるということで見に行きました。
会場に着くと、目を引くのが「空飛ぶ泥舟」です。

予約をしてさっそく中へ。

狭いので写真がうまく撮れませんでしたが、この中に7人入っても十分な空間。モノコック構造というこの茶室は、非常に揺れてちょっと怖かったです。
その後、藤森さんのギャラリートーク。作品パネルを見ながらいろんな話を聞きました。藤森さんの創る建築は、非常に個性的。その原点は何か?気になっている部分でした。
今日聞いた中で、藤森さんは建築に足ししてとても自然体で接していることが、ダイナミックな建築を生みだしていると感じました。細かいことは気にしない、軒が木に当たってしまうなら軒を切り欠く。仕上げの素材は気を使うが、エコやサスティナブルには関心が無い。茶室も創るがお茶には興味が無い。ある意味、昨日の伊礼さんとは対照的な部分も感じました。
同じ建築であっても、見る視点、考える角度が違うと建築は全く違う表情を作り出します。
自分が取り組む建築は何なのか?改めて考えさせられます。