事務所も今日で締めです。午前中、一年間の感謝を込めて近隣のゴミ拾いと事務所掃除を行いました。
近隣のゴミ拾いも初めて2年になりますが、最近はごみが減った様に感じます。少しでも地域に貢献できていれば嬉しいです。
さて、今年一年を振り返ります。
会社としては、一年間我慢の連続でした。焦点の定まらない政治と同様、先の見えない非常に厳しい情勢です。そんな中、わずかではありますが昨年より売上が上がった事は、会社の方向性を考えて行く上でも励みになりました。本当に多くの人に支えられていると実感した一年でした。
スタッフともミーティングを重ね、会社の方向性や意識の改革の土台が出来てきた年ではないかと思います。来年以降もしっかりと地に足を付けて歩んでいきたいと思います。
今年も多くのお施主様との出会いがあり、家庭環境・価値観色々なお話を聞かせていただきました。その中で、やはり「代々暮らす家づくり」と言うコンセプトはこの地域に必要とされていると改めて感じました。特に、田畑や母屋、お墓・・etcを継承し、何代にもわたってその地に暮らして行かなくてはいけない家族。目先だけの計画により膨大なローンを抱える事がいかに危険で暮らしを圧迫するか。理想と現実の難しさ。想いだけでは暮らしは豊かになりませんが、想いがなくては豊かな暮らしが出来ません。暮らしの「豊かさ」とは何か?それを問い続けた一年でもありました。
家を建てるという事は、非常に単純な事です。プレファブ住宅なんか2カ月で完成してしまいます。雨風をしのげる箱さえあれば暮らす事は出来ます。単純な話です。しかし、「その場しのぎ」ならば。
家を建てるという事は、そこに暮らしがあり、地域があり、景観があり、それが2世代3世代と繋がって行く。その中で文化が築かれていきます。
前にも書きましたが、「暮らし」という文化が壊された時、日本人は二度と立ち直る事は出来ないでしょう。「暮らし」をはぐくむ場所は「家」であり「地域」であります。
スペックの評価だけが先行しつつある現在の住宅事情。本当に重要なのは「暮らし」。このように書くと、性能を無視して家づくりをしていると思われがちですが、そうではありません。「暮らし」に必要なスペックとして高断熱・高気密にも取り組んでいますし、自立循環やCASBEEなどの取組もしています。高性能=良い家 ではなく 暮らし+高性能=良い家。私の取組はまだまだ続きます。
例年のごとく、まとまりのないコメントで一年を締めくくりました。
今年一年、本当にありがとうございました。来年もよろしくお願いします。