今も大きな爪痕を残す大震災から一年がたちました。
東日本大震災・長野県北部地震・松本地震・・・
昨年は震災を通し、その恐ろしさを実感し、命の大切さ・人の優しさ、絆を感じた一年でもありました。
このような震災での建築士としての社会的立場の重要性も様々な活動を通して感じることがありました。
改めて、自己研鑽の重要性と建築士会などの団体活動の必要性も再認識しました。
そして、幾度となくこのブログでも取り上げてきた原発問題にみる政府・メディアの対応。
大手メディアは、その影響力からある意味国民を洗脳する力を持っている。
大手メディアの大スポンサーである東電の会見や政府が都合の悪い情報をひた隠し、問題点をうやむやにするために大手メディアをコントロールすることは考え難い事実である。
今はまだ、それが通用すrかもしれない。
しかし、ツイッターやユーチューブ、ニコニコ動画など大手メディアというフィルターを通さない情報がダイレクトに入ってくると、TVや新聞では知り得ない真実を目にして愕然とするのである。
福島第一原発1号機が3月12日に水素爆発を起こした。この時点でメルトダウンが起きていたのではないかという追及を行ったのは一部のフリーランスだけである。その時大手メディアは計画停電を大きく扱った。その計画停電は本当に必要だったのか?水素爆発を隠すために仕掛けられた戦略だとしたら・・・
問題を先送りにし、真実を伝えられない国民。それを信じるしかない国民。
情報社会といわれる現代だからこそ、様々な情報を見極める力が無いと情報にのまれ、自分自身の方向性を失うことになる。それは、家づくりでも同じことが言えると思う。
今、日本が抱えている問題は国の存続にかかわる問題である。
現在良く報道されるがれきの広域処理もそうである。地元では処理プラントを建設し地元の雇用を国に要望している。地元の人はがれきを被災地から出すなと言っている。しかし、一般には報道されない。なぜなのか?
真実と現実のはざまの中で、将来の日本を信じながら目の前の仕事に取り組んでいくのは非情である。
何を大切にしていくか、何を信じていくか。
今、人間力が試されている時でもあるように感じる。