
大変遅くなりましたが、9月8日~10日に開催された第11回松本安曇野住宅建築展が無事に終了しました。2日半という期間中、約400名の方に御来場いただけました。本当にありがとうございました。私は、昨年よりこの建築展に参加させていただいていますが、この地域で活躍する建築家の皆さんと共に活動できることは、私にとってとても刺激になりますし、自分を成長させるための取組でもあると感じています。また、松本市美術館という場所で、「住宅」をテーマに展示を行う事にも非常に意味があり、住宅も芸術であり、また、文化や歴史を形成していく一番の根源であるという事を地域の方々に発信できる場としてとても重要な場所だと思います。私は今回の展示で伝えたかったことは「それぞれの考え方や暮らし方によって構成される空間が異なり、それぞれの地域や暮らし方に合った暮らしが地域性を形成し、文化を育んでいく」というメッセージです。今回の展示でどこまで伝える事が出来たのかは分かりませんが、暮らしの基となる家を単なる商品として扱うのではなく、地域や文化、立地条件、環境、暮らし方、考え方等により暮らしは異なるのが当たり前で、その想いを形にしていくのが我々建築家の仕事だと思います。全国画一の規格住宅を量産している家づくりとは根本的に違う部分だと思います。熱い想いを持って、これからも家づくりに取り組んで聞かなければと改めて感じた3日間でした。
建築展の様子も少しアップします。まずは会場準備。これはすべて段ボールで出来ています。モックアップを繰り返したどり着いた形です。

中の様子はこんな感じです。イエガタのトンネルは陰影が綺麗でした。

私の展示ブースはこんな感じです。「いごこち」というテーマに対し、2世帯を土間空間でつないだ「つなぐ家」を紹介させていただきました。

3日目は、積木ワークショップを行いました。普段活動している建築士会安曇野支部で取り組んでいる松枯れ材を利用した積木によるワークショップです。松枯れ被害やその現状を知ってもらう中で、地元の木を使った家づくりや地元で活動する建築家を知っていもらえればと思います。積木ワークショップを開催すると毎回思うのですが、想像を超えた作品が出来ていく驚きと、実は大人の方が熱中してしまうという今回も楽しいイベントとなりました。

今年は19名の建築家による建築展でしたが、それぞれ個性のある展示は見ていて楽しかったです。積木のワークショップは、10/7安曇野環境フェアでも行いますので興味のある方は是非ご参加ください。