今日の現場。

2月末に引渡になる梓川の家です。ただいま仕上げ工事真っ最中。

写真は、既存座敷の洗浄・しみ抜きの様子。お施主様の「何十年も経過した木部の色合いを損ねないように、シミや汚れを取りたい」との要望から、しみ抜きの溶剤を希釈して徐々抜いていきます。現場にはお施主様も立ち会ってもらい、抜き具合を確認してもらいます。しみ抜きに使用するのは、
MIYAKIのノーベルABとレブライトです。
ノーベルABは日焼け、カビの洗浄に、レブライトは手あか、鉄さび、雨じみなどの箇所に使います。まず、ぬれ雑巾でさっと掃除をし、ノーベルABの5倍希釈液を塗ります。

写真のサンプルの上半分が既存色、下半分がノーベルの5倍液で塗った状態です。5倍液くらいですと、「おっ、何となくきれいになったな」くらいの仕上がりになり、お施主様も「元の木の雰囲気が残っていて良いね」とご満悦。ある程度白木に近い状態にまで洗浄して、塗装で仕上げる方法より良い仕上げになったかも。
ちなみに、この梓川の家のお施主様は木の木目や木肌がとても好きで、なるべく木には塗装をしないで、そのままで経年変化を楽しみたいとの事から、座敷の新規の檜柱も白木そのまま。あと何十年か後に徐々に日焼けして馴染んでいくのが楽しみですね。