
現場間を車で移動中に、ふとした景色が気になって車を止めました。
普段見慣れた景色、いつもは急ぎ足で通り過ぎる林檎畑。通りなれたこの道(地元ではサラダ街道と呼ばれています)に、今日は、ふっと心が吸い寄せられました。風で揺れるもろこし畑、遠くに見下ろす松本平。安曇野で暮らせて幸せだなと、強く感じました。

その後、三月に竣工した梓川の家に少し早い半年点検にお伺いしました。玄関を開けると、玄関床に綺麗に飾られたススキが。私が竣工のお祝いに送った一輪差しで、本当に素敵な飾り付けをしていただいていました。竣工の時に、「飾りに自信がない」と入っていた奥さんも、日々、土手などに咲いている草花を楽しんで飾っているそうです。
玄関床を飾り付ける。その行為が、お客様をお迎えする「おもてなしの心」であり、心のゆとりだと思います。その心が、安曇野で暮らす根本では無いかと感じます。