茅野市にある、藤森照信さんの「神長官守矢資料館」と「高過庵」を見学してきました。
藤森照信さんは、建築家でもあり建築史家としてもすばらしい活動をしています。私は、昭和住宅物語など数冊拝読しましたが、藤森さんの独特の言い回しに人柄が良く表れていて、読んでいても最後まで楽しめる本ばかりです。
この、資料館と高過庵は、藤森さんが茅野出身という事で手がけられた作品です。高過庵に至っては、実家の畑に栗の木を二本立て、その上に茶室を建ててあります。写真でしか見た事はなかったのですが、実際見ると、風景にとけ込んでいる感じもするし、そこだけ別の空間がある様な、なんか不思議な感覚の建物でした。
どちらの建物も、形や、色モルタルに土を吹き付けた外壁が、自然の中に潜んで建っている感じがして、「この土地にこの建物」というこだわりが伝わってきます。
「神長官守矢資料館」は、躯体がRC造と言う事で、何かちょっと残念の様な気がしましたが、「土地」と「建物」の関連を考えさせられる建物でした。