
山辺の家、内装工事終わりました。
この部屋は、結婚を機に同居する事になった若夫婦のために、今まで倉庫として使っていた場所を改修して、居間と寝室を設ける計画でした。
山辺の家は、松本平を一望出来る高台にあり、夜になると松本市内の夜景が綺麗に見えます。
この夜景を楽しんでもらおうと、窓開口を大きく取り、照明も、白熱灯ダウンライトに調光器を付けて、夜景を楽しめる様に明かりを調整できる様にし、又、カウンター部分に間接照明を仕込み、この光だけでも雰囲気を楽しめる様に計画しました。
部屋の間仕切りの三本立ての建具も、壁の中に引き込める様にして、二部屋を広く使う事も出来ます。
天井の化粧梁は、既存の梁を磨いて塗装して仕上げました。すべてを新しくするのではなく、その建物、その場所の刻んできた時間や思いを、少しでも次の代へと継承できれば良いなと思い残しました。インテリアとしては少し不格好な梁ですが、それ以上に思いの詰まった仕上がりになったと思います。
この部屋が、お二人にとっての新たなる暮らしの支えになって、また、次の代へと受け継いでいってくれれば、と願っています。