
通勤途中に毎日見る畑の中にある一本松。
いつもは忙しがって通り過ぎていた松も、北アルプスを背景にたたずむその姿に自然に車が止まった。
毎日見ている北アルプスも、快晴の日はふと足を止める瞬間がある。
何気ない日常に、とても贅沢な景色が有る。恵まれた環境だ。
灯台もと暗し。この地で暮らしている人は、意外とこの環境に気づいていない。
気付いているかもしれないが、環境や景観を築いているのが自分達という意識は薄い。
たびたび触れてきた、農地の乱開発。そこに建つ全国一律の規格住宅。
景観や環境と共に、この地域の文化が消えてしまえば、もう元には戻れないだろう。
住宅という暮らしの根元を、もっと真剣に考えて行かなくては行けない。