先日、何度かリフォームをさせて頂いているお宅から1本の電話が鳴りました。
「最近羽蟻が目立つなと思っていたら、ある柱から出てきている。」とのこと。急いでお伺いすると、見事に通し柱の根本が奴にやられていました。そうです、シロアリです。芯から浸食していくので、表面で判るのはだいぶ食われてしまった後になってしまします。

これがやられてしまった通し柱です。隣の巾木も室内側の畳寄せもかすかすになる程食べられていました。奇跡的に土台をやられていなかったのが幸いです。

これが、畳を上げた室内側です。かなりやられていました。手前に見える白いのがシロアリです。畳の中にも入ってしまい、4畳は使い物になりません。

基礎の所に、一本の筋が見えます。これが蟻道です。ここを通って進入してきます。
現在は、湿気対策や、防蟻対策をしますが、30年程前の家で対策をしてある家はほとんど見かけません。このお宅も、結局床下の湿気で木部が湿ったところをやられました。
ほんのわずかな隙を見逃さないシロアリとの戦いは、今後の課題でもあります。
このお宅でも、お客様との協議の上、柱を途中で継ぐ事になりました。来週、補修工事を行います。