
土間のある家の北側には、中庭をぐるりと囲むように回廊になっています。
天気にも恵まれ、一日で下屋の大工工事を終える事が出来ました。
この回廊は、農家にとっては欠かせない重要な空間になってきます。収穫の時期には回廊に季節毎の野菜が吊される風景が想像できます。
土間のある家では、玄関から親寝室、外物置へと回廊が繋がっていて、その中心に中庭がある構成になっています。この中庭で作業したり、採れた野菜でバーベキューしたり、子供が遊んだりと家族の中心でもあり、近隣の人も寄れるコミュニティーの場にもなります。道路と中庭は、圧迫感のない高さの塀を設け、街との関係をゆるやかに保っていきます。

二階は珪藻土壁の左官工事が進んでいます。目立たない壁に、記念の手形を残しました。この家の歴史と共に、この手形も歴史を刻む事になります。
土間のある家も、完成が見えてきました。ここからさらに気を引き締め取り組んで行きます。