今日の私は・・・

こんな時間に家を出て

こんな景色を見ながら電車に揺られ

こんな会場にいました。
ここは何処かというと、東京は田町という駅を降りてすぐの建築会館。
「自立循環型住宅」の講習会を受けに来たのです。
「自立循環型住宅」とは、簡単に言うと2000年に建てられていた、ごく一般的な4人家族の暮らしを想定しその暮らしで消費されるエネルギーの量を50%削減するための設計ガイドラインと言う事です。
昨年末に評価員を取得したCASBEE戸建も、この自立循環型住宅の考え方が含まれています。
エネルギー消費量を50%削減?どういう事だ?と思う方も多いと思います。
エネルギーとは、普段の生活で使用している照明・給湯器・冷暖房機・換気・家電製品等々暮らしで発生するエネルギーをすべて数値化して、あらゆる手法を使って削減していくと言うものです。
手法の一つに、自然の恵みを利用するパッシブの考え方もありますし、断熱性能は当然の事、設計ではタッチしてこなかった家電製品の効率まで試算できると言うすごいガイドラインです。
具体的に、例えば家電製品で一番電気を消費している機器は冷蔵庫です。(家庭によって誤差はあります)ガイドラインでは家電製品の約38%を占めています。
その冷蔵庫を1995~2000年の間に製造されたインバータ式冷蔵庫を基準とすると、省エネ設計されていない古い製品の場合エネルギーは年間600kWh余分に掛かります。2001年以降の高断熱冷蔵庫では年間500kWh削減できます。
つまり、省エネ設計のない冷蔵庫と高断熱の冷蔵庫では年間で1100kwhの差があり、金額にして1kWh21円で換算すると 1100×21=23100円年間で差が出ます。トップランナー基準で上位に入る高効率の冷蔵庫を買っても8万円位で購入したとすると、約4年で金額差は無くなるのですが、その4年間で排出するCO2の量の違いと使い勝手は・・・どちらが良いのでしょう。
このように、具体的なデータが実測値、実証実験によって導き出せる仕組みになっています。
CASBEEや自立循環型住宅の考えを元に快適な環境と光熱費をとことん詰め、そこに「暮らし」を落とし込んでいく。
家族や、地域、文化、伝統などなどそこから生まれる空間、デザインは、代々と永くその地に根付いた暮らしが出来る家になると思います。
まさしく「家」と「暮らし」が資産価値になるのです。
以前ブログにも書きましたが、考えがまとまらず、頭の中でもやもやしてしていたことを昨年末に思い切ってまとめました。それが「環境デザイン住宅」という考えです。
勢い余って冊子も創りました。切ったり貼ったり手作業で思いを込めて創っています。
一人でも多くの人に見てもらいたい。そう思っています。興味のある方はぜひお問い合わせを。